資格取得によるスキルアップの効果
ここ数年、社会人として自分のスキルをどう高めていくかを真剣に考えるようになりました。その中で特に力を入れているのが「資格取得」です。
私はこの2年間で、10個の資格を取得しました。
- 2024/04/21 ネットワークスペシャリスト 合格(AM2:88点、PM1:70点、PM2:81点)
- 2024/09/14 Java 11 Silver 合格(87点)
- 2024/10/06 AWS SAA 合格(882点)
- 2024/10/26 LinuC 101 合格(666点)
- 2025/01/11 AWS SAP 合格(773点)
- 2025/01/25 Java 11 Gold 合格(82点)
- 2025/04/20 情報処理安全確保支援士 合格(AM:92点、PM:79点)
- 2025/06/21 TOEIC IP:725点 スコアアップ(+25点UP)
- 2025/07/05 Microsoft Azure AI-900 合格(905点)
- 2025/09/22 Microsoft Azure AI-102 合格(886点)
改めて振り返ると、1つひとつの合格が自信に繋がり、学んだ分野についての知識を効果的に深められていると感じます。
きっかけ:転籍・転職を通じて感じた「資格の価値」
資格取得を意識し始めたのは、仕事で子会社への転籍の話が出たことがきっかけでした。少し転職活動もしてみたのですが、その中で感じたのが「自分の実力を客観的に示すのは難しい」ということ。
実務経験がいくらあっても、初対面の面接官には伝わりにくい。その点、資格は“客観的な証拠”としての信頼性があると感じました。
「自分のスキルを可視化する手段」として、資格は非常に有効。この経験が、私が資格取得に本気で取り組む大きなきっかけになりました。
失敗しないための方針:意味のある資格を取るには
とはいえ、資格なら何でも良いわけではありません。
世の中には無数の検定試験があり、手当たり次第に受けていては時間とお金の浪費になります。
特にIT業界では、AWSなどクラウド系資格だけでも十数種類あります。「全制覇したからといって評価が上がるか?」と言えば、必ずしもそうではありません。
そこで私は明確な方針を立てました。
分野ごとに定番の“最難関資格”を1つずつ取得する。
これにより、各分野の基礎から応用まで体系的に理解でき、同時に「幅広く・深く」スキルを証明できるようになります。
現在までの成果:取得した資格と分野ごとの位置づけ
これまでに取得した資格を、分野ごとに整理すると次のようになります。
分野 | 資格名 | コメント |
---|---|---|
IT基礎 | 応用情報技術者 | 全ての知識の土台。 体系的理解を得られる。 |
セキュリティ | 情報処理安全確保支援士 | セキュリティ設計・対策の 本質を理解。 |
ネットワーク | ネットワークスペシャリスト | 通信技術の全体像を 体系化できた。 |
プログラミング | Oracle Java 11 Gold | オブジェクト指向・ 設計力を強化。 |
クラウド | AWS Solutions Architect – Professional | 実践的な設計・ アーキテクチャ力を証明。 |
AI/機械学習 | Microsoft Azure AI-102 | AIサービスの設計・ 開発スキルを獲得。 |
語学 | TOEIC IP 725 | 技術情報の英語理解力を 底上げ。 |
IT全体をバランス良く押さえることを意識しました。この構成により、どのプロジェクトでも基盤から応用まで対応できる“横断的エンジニア”としての力を強化できています。
今後の目標:体系的なスキルマップの完成へ
今後はさらに専門性を広げ、次の分野に挑戦する予定です。
- 【データベース】データベーススペシャリスト(2025/10/12に受験、結果待ち)
- 【システム設計】システムアーキテクト
- 【システム運用】ITサービスマネージャ
- 【プロジェクト管理】プロジェクトマネージャ
- 【IT戦略】ITストラテジスト
- 【システム監査】システム監査技術者
- 【語学】TOEIC IP 800点以上
これらはIPAの高度情報処理試験を中心にした体系的なラインナップで、取得すれば「技術+マネジメント+戦略」の三位一体のスキルが揃う構成です。
最終的には、IT全領域を俯瞰できる技術者を目指しています。
勉強法の確立:10個の資格で共通した「合格の型」
多くの資格試験を経験する中で、自分なりの“勝ちパターン”が見えてきました。
それはシンプルに言うと、次の3ステップです。
- 問題演習をとにかく多く解く
- 間違えた問題だけを徹底的に復習する
- 1問1答形式で自作教材を作る
特に有効だったのは、間違えた問題だけを集めた「1問1答形式の自作教材づくり(PDF)」です。自分の弱点を可視化し、効果的に強化できるので、復習効率が飛躍的に上がりました。
情報処理技術者試験の午後問題も、この方法で突破しています。
語学(TOEIC)の場合は、これに音声教材を加えました。単語の「英語→日本語」や、長文の「チャンクごと英語→日本語」をPCの音声読み上げ機能で作成し、移動時間などの隙間時間に繰り返し聞く。これにより、単語力・リスニング力・反射的理解力を同時に鍛えられます。
勉強方法は違っても、「1問1答の問題で弱点を見える化し、繰り返す」という原則は同じです。
まとめ:資格は“肩書”ではなく“成長の証”
資格を取る目的は、肩書を増やすことではありません。一つひとつの資格を通して、知識が体系化され、思考の精度が上がることが真の価値だと思います。
資格は「ゴール」ではなく、「成長の記録」(手段)。そして努力を積み重ねた結果が、確実に次の挑戦への自信になります。
これからも私は、「分野ごとに定番の最難関資格を1つずつ取得する」
という方針を軸に、学びを継続していきます。
最後に
資格を通して得た一番の財産は「自分でもここまでやれる」という実感です。
資格は誰にでもチャンスがあり、やった分だけ結果に返ってくる。
その積み重ねこそが、エンジニアとしても社会人としても最強の武器になると思っています。
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